知財経営理論
技術開発からビジネスまでの一連の実務の中で,知財経営を実現するための理論。

知財経営理論を実現するためには,
α:技術開発のテーマを決める際に,将来市場の規模及び必須特許取得可能性という観点からマーケッティング調査を行い,
β:技術開発の成果を知財として保護する
という二つの要素が最低限必要です。
マーケッティングに裏付けられた技術開発を行わないと(αの欠如),せっかく製品開発に成功してもマーケットが存在せず,全く販売実績が出ないということになりかねないし,また,せっかく販売実績が出ても知財化されていないと(βの欠如),他社にどんどん参入され,ビジネスとしてうまみが出ないからです。
マーケッティングとは,通常は,「数年後にこの製品市場は100億円になる」という市場規模に対する評価を意味します。
しかし,知財経営理論においては,これと同時に,必須特許を取得可能な製品市場かどうか,という性を評価を意味します。
この点は,知財経営理論独自のマーケッティングに対する考え方です。
(コラム)怖いα欠乏症,β欠乏症 以下のような企業は要注意です。自己診断してみてください。 ・トップデータを出し続けることに生き甲斐を感じている。もちろん,製品は売れるにこしたことないが,そんなことよりも研究室に閉じこもっていたい。(典型的なα欠乏症。大学発ベンチャーに多いタイプ) ・特許DBと開発テーマ選定は無関係。とにかくまず開発に着手しよう。特許は開発成果が生まれてから気にすれば十分。(α欠乏症のおそれあり,もう少し知財戦略の勉強が必要。) ・当社はノウハウで勝負。特許出願はノウハウを開示するだけの結果になるので,原則としてしたくない。(β欠乏症のおそれあり,成長企業は特許とノウハウをうまく使い分けています。) ・特許出願をする時間は何とも惜しい。せっかく,大手企業がほしがっているうちに,サンプル出しをしてしまった方がビジネスになる。(重篤なβ欠乏症。大企業に成果を盗まれ,投資が無駄になるパターン) ・ウチの技術は世界一。特許なんて出す必要もない。(論外) |